コバケンのチャイ5で2024年を迎える

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

例によってテレビ東京系列生中継の東急ジルベスターコンサートで新年を迎えました。泣く子も黙る(?)コバケンのチャイ5(チャイコフスキー:交響曲第5番)です。プログラムを知ってから「えっ、コバケンのチャイ5? なんか聞いたことある!」ってことで、約1ヶ月に及ぶ予習を経て2023年大晦日を迎えたのです。SpotifyやYouTubeであれこれ聴くだけならともかく、まさかスコアまで買うまでどっぷりと短期間でハマるなんて思わなかった。

チャイ5といえば”運命の主題”ですが、第4楽章のそれはすべてが救われ、赦されるような印象を覚えるのです。予習時点から結構涙腺がゆるゆるだったんだけど、カウントダウンのハラハラ・ドキドキを楽しみながらやっぱり泣いてました(その後録画を見返してボロボロ泣きました)。

最後の四分音符4つがちょうど0時00分00秒にかかり、おそらく演奏終了は1秒ほど遅延したのだけれど、あの拍にピタリと合うタイミングで年が変わるというのもなかなかファンタジックではないのでしょうか。

そんな1秒の誤差云々で成功だ失敗だ云々ということを論じるよりも、それよりも私はやっぱりコバケンの言葉の端々に惹かれます。演奏前の「(観客の) 皆さまの大きなお力をください」という謙虚さ、演奏後の「ちょっと (時間が) いっちゃってましたでしょう」という素直さ……そういった姿勢や心やオーラに大きく惹かれ、学ばされるところは大きかったです。

この、コバケンの人間性の素晴らしさが音楽にそのまま顕れている気がしてなりません……。
何よりも、コバケンもオケの皆さまも、とてもよい表情でいらしたのが印象的でした。本当に素晴らしい音楽を聴かせていただきました。

そのときのTweetのいいねの数がスゴイことになっている。

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